　果てしなき大地　どこまでも続く道　
全身で風を感じながら　僕はひたすら走り続けた
雨の日も風の日も　ただ真っすぐ前だけを見て

　東へと向かう一本道は　まだ見果てぬ夢の断片
行く手を遮る霧の闇　危険を承知で突っ走った
その先にあるはずの確かなものを目指して

　やがて辿り着いた　夕日の桟橋　
風の記憶を手繰り寄せ　僕は今岐路に立つ
あてのない長旅は　虚構の世界か夢物語か

　明日へと続く一本道は　まだ見知らぬ夢の途中
行き先は風が教えてくれる　進むべき道の方角を
その先にある輝く虹色の街を目指して

　夢を紡ぐ大地　どこまでも続く空
冷たい雨に打たれても　僕は夢中で走り続けた
風を越えたい　それだけを魂のよりどころにして

　北へ繋がる一本道は　凍てつく心を癒す灯火か
孤独に耐えてもがいた夜　若さゆえの過ちに終止符
今も聞こえる体に染みついた心の叫び

　地平線の彼方　岬の突端に立ち　
全身で感じる生きている証　僕は孤独な旅人
あてもなく夢もなく　ひたすら自分の居場所を求めて
　
　未来へ続く一本道は　いつか見た夢の忘れ物
行き先は風のみぞ知る　かけがえのないものへの道標
今も自分探しの旅はとこしえに続く